2008/11/06

[雑記] Obamaに寄せる黒人の思い

ドイツの友人などと連絡をとるにつけ、おそらく外国の方には理解しにくい側面が、この選挙に対する全米黒人の思い入れである。つい1965年まではろくに選挙権もなく、南部の州では、差別は当然のこと、奴隷同様の扱いを受けていた。あるいは白人群集に袋叩きにあったり。



少し年配の黒人とオバマについて話すと、政治家について話しているのか、聖人のことについて話しているのか、判然としなくなったりする。

あるいはブッシュの外務長官ライス女史。今朝方急遽、外務省の記者会見に登場してオバマ当選について話していたが、タカ派共和党のライス女史ですら、初の黒人外務長官パウエル氏とともに、おそらくオバマに投票したのではないかと考えられる。

黒人の友人も、皆投票所でボランティアをしたり、ある友人は休みを取って接戦のノース・キャロライナまででかけて、投票推進運動を行っていた。黒人の投票率は限りなく100%に近いのではないかと考えられる。



半世紀足らずの間にこれほどまでに自浄作用を働かせられる、この国に対して、改めて、国家としての若さの力を、感じるのではある。そして、アメリカのリベラル全体に、オバマに対する期待が膨らんでいるのは否めないが、黒人たちにとっては、段違いの思い入れがあるのだ。

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