2008/05/20

[雑記] 新オルガンコンサート

マグデブルグの大聖堂のオルガンが新しくなって、今週は杮落としのオルガン音楽祭を開いている。せっかくなのでいってみた。

マグデブルグ大聖堂



新オルガン





新オルガンは最新のコンサートオルガンで、現代曲にも対応できるよう、各種のパイプを備えているという。ただ、めまぐるしく転調したり音色が変わったりするような現代曲には、大聖堂の音響はどうも向かない。ひき手がいけないのかもしれないが、音の高低やパイプの音色によって耳に届くタイミングがずれるのだろう、総じて聖堂の重みを動かしきれていない雰囲気になった。バーバーの弦楽組曲の書き下ろしとか、そういう重量感がある曲のほうがよかった。

で、こう考えると、バッハなどのオルガンは本当にこういった音響にあわせた躍動感を有しているのだという気がする。聖堂全体が楽器、といった具合。逆にコンサートホールで聞くと、後光が差すような神々しさは失せる。

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