2008/01/01

[雑記] Frohes neues Jahr

あけましておめでとうございます。
新年の皆様のご多幸を、心よりお祈り申し上げます。


平成20年元旦


研究所ゲストハウスの雪景色







さて、今年の新年は、Magdeburgの街中で迎えました。ことによったら、最初で最後のドイツでの年越し(60%くらいの可能性)。年越しは若干クレージーな状態になるから一人で行くのはよくない、と人から聞いていたので、ちょうど大晦日も働いていたインド人の院生と一緒に、町に繰り出す。

実家の鎌倉の元旦は、初詣・初日の出でクレージーである。これは、その比ではない。日の暮れた5時くらいからすでに、時折ぽんぽんと花火の音が聞こえ出していたが、研究所をでた10時過ぎにはもう、パラパラ、パラパラ、と絶え間ない。よく火事にならないものだ。いくら石造りとはいえ、街中で、平気で、打ち上げ花火をしている。

年越しが近づく。とともに、若者の多くは酔いが絶頂に。大声でサッカーチームの歌を歌ったり、バスの車輪に爆竹を投げつけたりしている。危険極まりない。

そして、年越しの5分まえくらいから、徐々にクレッシェンドが始まった。みんな時計がばらばらなのだろう。日本人だったら時報で時計を合わせるくらいのことはしそうだし、鎌倉では方々の除夜の鐘も、一斉に鳴る。もし日本だったら0時00分00秒から03秒あたりにかけて、とたんに花火が始まるのだろうけれども、ここではそういう美意識はあまりないみたいだ。スイスあたりにいったらもう少し正確なのだろうか。

終わりのないクレッシェンド。fffffくらいにいたったところでちょうど新年となった。時計の正しい人も、中にはいるようだ。悪くしたことに、一番花火をたくさん持っている若者たちは酔っ払っている。手元がくるってロケットが建物にぶつかったり、どう考えても間違いではあるまい、警察のほうに向かって打ち上げ花火がとんだり。建物の間に立ちこめる硝煙で、道の向こう側が見えない。警察だか機動隊だかも、悪質な若者を追っかけている。もはや、戦場である。あと、比べればまあかわいいのだが、いたずらで爆竹を他人の足元に落としてゆく輩がいる。隣をうろうろしていたトルコ人の13、4歳くらいの少年は、特に悪質だった。


残骸


シャンパンをラッパ飲みする女性


15分くらいしたらfffに収まり、煙も風に吹かれて流れていった。そこからまた15分くらいは、花火はぐんと減って音量も下がったが、あまった爆竹の処理で、音は一向にやまない。やっと小康状態になったところでわれに返って、カメラにビデオ機能があることを思い出し、以下を撮影す。





ところで別方面に住むインド人の院生とも別れ、バスに乗り込むと、なんと、出発前に空いたバスの扉から爆竹が投げ込まれる。バスの中はみんな酔っぱらっていて、ワッハッハ。

行き先表示はきちんと確認したのに、バスは出発するといつもとは違う裏道に入って、「失業者が多くてどちらかというとネオナチ問題が深刻だ」といわれた方面に向かっている。バスの中は恐ろしく汚い。これはまずい。こんなに心細く感じたことは久しぶりだ。

どうしようか考えていると、裏道から出て、いつものバス通りに合流。街の中心街を走ると爆竹やらをぶつけられるというので、迂回しただけらしい。

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