2007/12/22

[ドイツより] Weinachtsfier (2C) 打出の小槌

小ボスの腐乱苦(仮)と久しぶりに話したら、パーティーの場だというのに、1月末までに、あるグラントに関連した論文の草稿だけでも完成できないか、だって。そのお金のプロジェクトはどれも当たりが今一で、毎年の中間報告会で相当しぼられてきたらしい。それで最近若干、頸を撥ねたあとの鶏のように駆け回っている様子。

僕の給料も機械も全て、そのグラントから出ていることは重々承知で、そのプロジェクトは進めてはいるのだが、1月末はね。もう2年以上もついているお金なのに、なぜ、6ヶ月目の僕が業績係に?とはおもいつつも、スポンサーの臍を曲げてもいけないので「1月末までに、論文のネタ(図版のリスト)の草稿くらいなら多分」ということに納めておいた。それにしても半年にしてすでに一本ほとんど書きあがっていて、さらに何で僕?打ち出の小槌じゃあ、ないのだ。

まあ論文を出す、という利害関係がボスと一致するのは悪いことではない。前のボスのように、自分の下手な中国人英語に直さないと気が済まない、一字一句自分の思ったとおりになるまでなら半年も1年もいとわない、という偏屈よりは、だいぶんましだ。ただ、急ぐあまりに小振りになってしまう危険がある。ドイツの1年の最大の目標は、「逆点満塁ホームラン」とまではいかなくても「3塁打」くらいは出すこと、なのである。

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