2007/10/15

[実験屋日記] マイスドルフ研修旅行(3): 研究所の雰囲気

しかし、みんなで研修旅行にきて、つくづく思うのだが、今いる研究所は雰囲気がとても良い。特に3階の人々はほとんとが所長の舎医費(仮)門下なのでいうにおよばずだが、他階の人もみな、共同研究などが活発に行える雰囲気がある。

研究所というのは普通、極端なセクショナリズムのはびこるところであり、場合には同じ研究グループの中ですら、仕事の取り合いになる。ところがここはやはり皆、舎医費のとってくる年間1000万ユーロだかの紐なし予算によって潤っているため、どことなく悠長である。ほかの研究室に高い試薬を借りにいっても、悪い顔ひとつしない。逆に、普段そういう実験はしない僕に、丁寧に使い方を教えてくれる。日本のR研にも、局所的には似た雰囲気があったが、ここはもっと徹底している。

しかしまあ運良く、のびのびと堅実な研究をしやすいところに舞い込んだものだ。アメリカなんか、帰りたくなくなりそう。これからアメリカも経済とともに研究はどん底だろうから、ヨーロッパに活路を見いだすのも、悪くはない。

ホテルの敷地内。中世の屋敷かなんかだったのかもしれない。


ホテルの敷地内には、鹿が


みんなで帰りのバスを待つ

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