2007/10/10

[ドイツより] Ohrspatel

アメリカ人の一般的な風習では、耳垢は綿棒で掃除する。ドイツ人も、そうらしい。引越しのさい、ワシントンに耳掻きをおいてきてしまったので、致し方なく、2ヶ月間、綿棒で耳掃除をしてきた。しかし綿棒での耳「掃除」は、ほとんどのところ、耳垢を外耳道に押し付けることになるだけである。で、我慢できなくなってきた。耳が汚い、という触感がして、むずむずして気になってしょうがない。

薬局でも、耳掻きみたいなのはおいていない。友人に、ドイツには耳掻きみたいなのはないのかと聞いたら、ないという。でも、スパーテル(薬さじ)の小さいのでも使えば、と提言してくれた。研究室の倉庫から、ちょうどいい大きさの薬さじを見つけてきて、2ヶ月ぶりだかの耳掃除。生まれてこの方、未聞の量の耳垢がとれた。しかも、圧迫されて、1 cm近い大きさの、魚のうろこのような耳垢が。

研究という稼業はいろいろな道具があるから、こういうときになにかと便利である。




(2007.9.10記)

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