2007/08/20

[新聞] Bush弾劾裁判

Discussion with Bruce Fein and John Nichols
By Bill Moyers
(PBS, 2007.8.10)

議会は、Bushを弾劾裁判にかけるべきだ。

アメリカのテレビでリベラルと保守のtalking head 1を組み合わせると、揚げ足取りの夫婦喧嘩みたいになる。民放は、そこまで落ちている。まともなディスカッションを聞こうと思ったら、PBS 2しかない。

それはそうと、表記のディスカッションでは、リベラルの立場から、そして保守の立場から、Bushを袋叩きにしていた。要するに、憲法に定められた三権のうち、立法・司法に対する侵略がはなはだしい 3、このままにしておくと、これが前例となって、どんどん王権国家に向かってゆくであろう。大統領の権力をいったん拡大させてしまうと、民主党・共和党を問わず、縮小はできない。だから、憲法に定められた重要な議会の機能である、弾劾裁判を実施すべきだ、という。

「強い行政権(大統領)」などといって、ネオコンとは要するにファシストの一種だから、彼らの思い通りになるかならないか、という瀬戸際なのであろう。彼らの時代がとうに過ぎていることは別として、ヒトラーが台頭した時代も 4、心ある人は「いやだな~」とは思っていたのだろう。そして「いやだな~」とかいっているうちに、取り返しがつかない蟻地獄に突入していたのだ。





1. ヒョーロン家を馬鹿にして、こう呼ぶ

2. NHKテレビみたいなやつ

3. アメリカではこのところ、Bush政権の不祥事が絶えない。▼もちろん、イラクが泥沼で、しかも9・11との関連は皆無、かえってイスラム問題の火に油を注ぐことになったというのは、どんな馬鹿(あるいはネオコン)でもわかる状況となっている。政府機能の縮小、という共和党の大好きな標語が、「自分の利権にかかわらない政府機能」の縮小、を意味していることなどは、数々の共和党の贈収賄スキャンダルや、カトリーナみたいな肝心なところでの無能に、端的に現れている。ミネソタで橋が落ちたが、こんなところからも、共和党のプロパガンダに踊らされていた無教養層は、やっと、政府の果たすべき重要な役割に気づきだしている。▼ところで、三権分立に関係する不祥事とは?▼司法に関していうと、たとえばゴンザレス司法長官らが、「民主党候補者に対して選挙法関連の訴訟を起こすように」と検察官に圧力をかけ、従わなかったものは首にして共和党系の息のかかった検察官にかえた話だとか、政敵の奥さんであったCIAのエージェントの本名と身分をメディアに流出させ、さらにその国家機密流出を調べる大陪審において偽証したCheyney副大統領の右腕、Libby氏の偽証罪裁判では、すぐに大統領特例で恩赦を下してしまった。▼行政に関していうと、議会が腑抜けなのをいいことに、議会がいくらBush政権関係の証人喚問を要求しても「行政特権」と唱えて、議会の令状を無視し続けている。

4. 日本のことはさておき

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