[実験屋日記] 人的環境
人的環境は実に重要である、と、夏にR研でお世話になった先生に諭されて以来、周りを見る目が若干変わったように思う。来年のことについて相談したところ、その先生はDNA構造の発見者ワトソンの記事を送ってくださり、なるべく自分よりも賢い人がたくさんいるところにいくよう、助言してくださった。
確かに、当地は日本社会の枠に収まりきれていない、活力に満ちあふれる日本の若者も少なくない。ここ半年以上、ようやっとメディカルスクールのnon-stopな怒濤からも十分に距離がおけ、生活にも余裕が出てきて、いろいろな方とお会いすることが多い。その意味では刺激的である。
しかし、こと同世代の実験屋となると、人的環境が良いとは決していえない。ボスですら、いい人ではあるが、学ぶべきことはほとんど学び尽くしたといえよう。前の大学で学んでいたときは「何てさえないところだ」と思っていたが、今し思えば輝くものを持つ同輩も多く、これはまけられないという内心の意識は確実に働いたように思う。
山川に春ゆく水はよどめども
風にとまらぬ花のしがらみ
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