[実験屋日記]日本の研究室、アメリカの研究室
日本での夏の研修が始まって、一週間が過ぎようとしている。世界でも有数の研究所であり、一応英語で全て用が足りることになっているようだが、何となく日本的な良さを感じる。その良さとはなにだろう、と今週考えた。
大学以来、日本では2カ所、アメリカでは実に6カ所の研究室を回ってきた(1)。そのうちわけは有名大学・中堅大学・有名病院・国立研究所など多様である。今回は6つめの研究室ということで、キャリアの割には多いかもしれない。
結論から言うと、日本の研究室は一般に農耕民族的な結束というか、みながそれぞれにstake holderであるというところが違うように思う。「うちの研究室」なのである。一方、アメリカの研究室は一般に、ボスの研究室、他の人は使用人であり「my lab」ではなく、「my boss' lab」なのである。現在日本に戻って改めて感じたことだが、アメリカでは事務の方などが残業していることなどまずまれである。自分の身を張って働く様なスジはないのだ。
こういった日米差は実験屋の世界に限らず、より広く敷衍できるようにも思うが、一般世間に関しては全く無知なので、以上。
(1)余談になるが、この数は「rotation」という制度による。アメリカでは大学院に入ったばかりの頃、いくつかの研究室を回りながら実験を教えてもらったり、相性を検討したりする制度があり、僕みたいに何でも屋を目指している場合はいろいろ習えて大変よろしい。
2 件のコメント:
会社でも同じかな
gawkyこんばんは。
日本の企業でしか働いたことはないけど(一時微妙に外資系だったけど)、やっぱりそんな感じだと思うよ。そんなにこてこての日系企業でなくてもそう感じるから、役所とかこてこての日系企業だともっとそうなんじゃないかな?
それにしても視野がせまくて外の世界にきづかないってのはこわいものだね。
2006.06.29(Thu) 23:44
さっそく訪問ざんす
早速ブログによってみました。
しかし、東京はむしむしするねぇ。
私のブログは、日本に戻って、ますます食べ物の話題ばかりになってます(笑)。
2006.07.03(Mon) 22:17
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