2008/10/09

[新聞] ドイツは手堅い

A Sound Banking System Amid European Turmoil
by Tom Gjelten
(NPR All Things Considered, October 9, 2008)

ドイツのSparkasseとは、各州の信用組合。各州のSparkasseが全国ネットワークをなしているので、ドイツ中どこでも、引き出し可能である。生活感覚でいうと、郵便貯金のような感じかもしれない(Postbankというのはまた別にあるのだが)。

この各州のSparkasseは、今回の金融危機にもちっとも動じていないという。というのも地元の企業や家主など、手堅いローンしか行わず、New Yorkの変な紙には全く手を出さなかったらしい。もちろん利率はそこそこだが、こんなご時世でもきちんと利息が付く。

こういう手堅さから、今世紀初頭ののアメリカ凋落後は、ドイツあたりが意外と生き残れるかもしれない、という気がする。アメリカの若い実験屋も、Max Planckをはじめとする欧州の研究所に移る人が後を絶たないのも、無理もない。そういえばヨーロッパ人でアメリカ留学後にアメリカ滞留する若手も、減っているような気がする。

DAX, Dow Jones, Nikkei Average 225の比較
Chart for DAX (^GDAXI)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

以前からこちらのブログを読ませていただいておりましたが、今回初めてコメントさせていただきます。

10数年前、ドイツ銀行やドレスナー銀行で両替時に(金額にかかわらず)たしか5マルクくらい取られたのに、このSparkasseはタダ(かそれに近い)手数料だったもので、旅行中ずっと利用した覚えがあります。店舗の構えも他の”銀行”に比べてやけに敷居の低かった印象が残っています。当時薄汚い旅行者だった私にはとても有り難いことでした。
何と言うこともないのですが、当時のことを思い出し、ふとコメントしたくなりました。
今後も更新を楽しみにしております。
それでは。

gawky さんのコメント...

コメントありがとうございます。前からずっと、そういう雰囲気があったのですね。

経済にさとい友人の話では、ドイツの金融システムはアメリカに輪をかけてまずいことになっている、という見方が強いのだそうですが。肌の感覚というのはまた別にあるのかもしれませんね。