[新聞] Obama-Biden-Carter
最近忙しくてさぼり気味ですが、友人のブログは約束通り活溌にやっているようです。ところで今朝未明、Obama氏の副大統領候補が発表になった。発表方法は、Websiteで登録した支持者に対してemailとSMSで行われたため、従来のメディアは、追いつくのに精一杯だった。先週一週間はだから、毎日のようにこの副大統領指名に関連した記事が1面を飾っていた。実にさとい選挙戦術といわざるを得ない。
指名された副大統領候補は、Delaware州の上院議員Joe Biden氏である。この議員は外交関係の豊富な知識・経験とともに、思ったことをそのまま言ってしまうという悪癖(政治家にとっては?)で知られているが、その裏返しとしてその実直さから、アメリカ政治の根本的な立て直しを願う評論家の間では、保守・革新を問わず、とても好評である。
ところで最近立て続けに、前Carter大統領の再評価が進んでいる。特に「アメリカの倦怠感("Malaise" Speech)」と称される以下の演説では、現在のエネルギー問題とそれに付随する外交問題を、見事に予見している。
このCarter大統領、実直に本音を言った結果2期目ならず、落選してしまった。かわりに「アメリカの日の出」を唱える役者政治家、Reaganの、前向きな演出の前に敗れたのである。実にこの1980年のReagan-Carter選挙は、実よりも安易な感情論が選考する、張りぼて文化の抬頭を象徴しているように思えてならない。ちょうど僕が生まれた翌年にもあたる。
Obama氏はそこらへんの事情を、よくよくわかっている。インタビューなどでは天性のスターパワーとレアルポリチーク力を、うまく実直な政治に利用しようという気概が感じられる。また選挙のロゴ(本投稿右上)の日の出のマークも、これを示唆しているように思えてならない。だから、現在のアメリカの状況を踏まえたうえで実直な立て直しをはかる、救世主と感じられるのである。今回のBiden氏指名も、その証であろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿