2008/08/31

[Med school日記] Labor Day

(本ブログの患者情報は完全なる作為であるか、または、HIPAA規定に基づいて誤魔化してあります。)

躁鬱発作の青年をゆっくりと観察することができた。Roundsでの青年、開口一番、「今日は神の日ですね」。指導医曰く、「そうね、今日は日曜日」。青年曰く「彼とはどうも折が合うんだよね」。「じゃあよくよく話し合うことだね。彼はそういうの好きだから。」

患者の青年はきっと知らないのだろうけれども、今日休日でカバーしている指導医は神父でもある。別にローマ襟をつけているわけでもないから、知りようもないのだが。

しかし、年齢もちょっと下に過ぎない。まあ、マリファナや処方覚醒剤をやっていて、それが誘引にもなるという説もあるにはあるのだが、それにしてもある年から比較的急に、精神が病んでくる。入院当初(先週中盤)は廊下から漏れ聞く話し声からも強迫感というか、尋常ならないものが感じられたが、金曜あたりからはだいぶ落ち着いてきた。本人も、「思考の速度が普通になってきた」とか言っていたけれども、それにしてもゴルフツアーを中心とした旅行会社を開く話だとか、大学のゴルフ部の監督になるんだという話とか、やっぱり正常じゃない。



あと、コンサルトで回った小児科。どうやら、両親の離婚を防ごうとしての自殺未遂、14歳少女。両親が居心地悪そうに病室に座っていたが、二人そろっていることがうれしいのだろうか、自殺未遂が嘘かのようにふつうの少女のようにふるまっている。昨日もコンサルトした指導医によると、昨日は悪魔のように不機嫌だったらしい。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私の友達の担当患者さんは毎日「天の声」について話してくれるそうです。こちらも尋常じゃない!と思いつつも、たまにコメディ?と思うような天の声もあったりして、精神疾患って不思議ですね。