2008/08/30

[新聞] 資本主義?

D.C. Tries Cash as a Motivator In School
By V. Dion Haynes and Michael Birnbaum
(Washington Post,Friday, August 22, 2008)

世も末だ。

ワシントンDCの公立学校は悪名高いのだが、その改革で新しい若い役人が市長によって任命されて、いろいろかき混ぜている。その改善策の一つとして、中学校の生徒を金で釣るのだという。テストの点がよかったり、行動がよかったりすると、ポイントがもらえ、月額最大で100ドルの賞金がもらえるそうだ。Harvardの経済学の教授が後ろ盾なのだそうだが、Harvardだろうが東大だろうが何だろうが、馬鹿は馬鹿。

こういう施策でテストの平均点が上がるという研究結果があるのだそうだ。でもこれは、本末転倒というやつ。胃を切除すると体重が下がる、というはやりの手術と同じ理論。もちろん体重は減るのだが、それ以降、一日中少しずつ食べ続けていないといけないとか、そういうたぐいの問題は、無視するわけだ。本質は健康になることだというのを、すっかり見失っている。教育にしたって、$$$がないと勉強しない、というだけではない。すぐ目の前に$$$がないと勉強しない人間(?)を育てるわけで、単なる拝金主義よりもさらに悪質だ。

しかしまあ、自分にしたって給料をもらって学生をしているわけで、根っこのところでは、もしかしたら、あまり違わないのかもしれない。

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