[実験屋日記] 学会 SfN 2007 (4)社交
学会の主目的は社交。
特にSfNのように大きな学会 1だと、全部見てまわろう・全部聞いてまわろうなんてとうてい無理。精々がんばってまわって、ラッキーなら発見・気づきがあるが、有象無象のしようもないポスター・演題も多いし 2、本題は決して学問でもない。
左から卒業したばかりの博士研究室の先生と親友のミヒャ。ドイツで面倒をみている学生の恥夢(仮)を、先生に紹介する。
日本の縁深い研究室(x2)とも、ドイツの知り合い(x2)とも会食できたし、前から気にかけてくれているワシントンの学校のオバチャン先生にもタパスをごちそうになりながら近況を話すことができた。また、一緒に旅・逗留した親友のミヒャとも、あることないこと、学問的なoutlookについて普段ではできないような深い話も重ねた。おおむね、今回の学会は成功といえよう。
世界中に気にかけてくれる人が何人いるか、気軽にものを訊ける人が何人いるか。これこそ、学問の世界では最大のcurrencyなのだ。
1. 今年は3万2千人の参加という。ちょっと正気の沙汰ではない。
2. 有象無象であることが一番の問題ではない。むしろ、本物と区別が難しいところが、一番の問題である。それにしてもこの「脳科学」というやつは、人口過多である。確固たる脳科学の学問観をもった人間が3万人いるとは、とうてい思えない。
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