[旅日記] 原点への回帰(7) 総括
読み返してみると、なんだがsentimentalになってしまいました。実をいうと「原点への回帰」というのは、Boston巡りだけではなくて、scientificな意味や、生活上の意味も含んでいるのですが、説明が面倒なので割愛します。おそらく、自分でこれを20年後に読み返したとしたら、意図していたことは分かるでしょう。
でも、sentimentalismを超えて、やはり、僕はこの地にいずれ戻ってこなければならないという気が強くします。転勤族の少年は大抵そうでしょうけれど、自分で納得して、その地を離れたのではない。だから、きちんと精算を済ませないと改札から出してもらえない。また、僕にとっては天変地異であった日本移住という転機も、Bostonに息づくあるアカデミズムの火を自分の中で死守することによって乗り越えてきた、という事情もある。
あと、日本も嫌いではない。ガイコクに暮らしているときは、特にそう思う。それで、日本社会はミーハーだから、臨床研修をするとしたらボストンのある有名な大学関連病院だと、日本に帰えろうとしたときに好都合だろう。神経内科だったら臨床研修のマッチも、それほどしんどいことではないはずだ。まあ、ドイツでの業績も絡むし、ワシントンに戻ってからの臨床実習の成績もあるので、どうなることやら。
(完 →present tenseに戻る)
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