2008/07/28

[新聞] もーいーくつ寝ると...

ヨーロッパはよっぽどブッシュに辟易としているのだろう。

Der Spiegelには、「#44曰く」と題した論説まで出ていた。もちろん、ベルリンで演説をしたオバマ。第44代アメリカ大統領、というつもりである。横には、以下のようなブッシュ・カウントダウンまでご丁寧に用意されている。「あと○○日、○○時間○○分○○秒」





でもベルリンのオバマ演説は、いかにも凡庸ではあった。あるいはオバマに対しては演説の閾値が無意識に高く設定されているのだろうか。

NY Timesの保守系カラムニスト、David Brooksによると、「アメリカの世界に対する最大の貢献は、過激な楽天主義」であるが、「今回のオバマのように実の伴わない楽天主義は、ただのDisneyにすぎない」のだそうだ。この人、当たり外れはあるが、時々面白いことをいう。



大統領が替わっても、そうすぐには世の中変わらない。アメリカは社会の根腐れがひどいから、どうなることやら。まあでも、その大統領選の渦中に帰国するまで、あと、1週間ちょっと。

1 件のコメント:

devenir さんのコメント...

暑中お見舞い申し上げます。私はようやく夏休みです。

そうねえ、オバマさんは、なんでも1つになることが善だと言いすぎ。

そりゃ対話は大切だけど、1つになることに価値を求めるのはアメリカ的なキリスト教の美学でしかない。むしろ1つになることを無理に求めれば、多民族間&多宗教間の軋轢や葛藤は倍加するだろう。多様なものの共生とは1つになることでは必ずしもない。てか、むしろその逆。

実際のところ、ドイツはベルリンの壁の崩壊後、とうとう1つになれたものの、そのせいでドエライ苦労をしてきた。ベルリン市民としては、お前のほうこそ早く1つになれ!とアメリカに言い返したいんじゃないかな。極端に格差のある社会を放置している。自らが世界にグローバル経済を広めながら、いちばん閉鎖的なのが今のアメリカだ。

あ、そうそう。いまベルリンで「ドイツ表現主義」の大回顧展をやってるという記事を読みました。時間が取れれば見物しておいたら如何? いかにも20世紀初頭のドイツ的感性を体現しているように思うので。