[ドイツより] 大火事
どこの国でも、火事は何となく気を引きつける。
2時にゲストハウスに戻って寝付こうとすると、どうも、ぽたぽた水の垂れるような音。さてはシャワーがきちんとしまっていないのでは... と思い確認するも、問題なし。ちらっと窓の外に目をやるとなんと、1 kmも離れていない向こうのほうに、100 mは優に届くだろう、火柱が立っている。その火のパチパチという音が、耳に入ったのだ。
火柱の上はほとんど円柱形を保ちながら黙々と黒い煙突のように上り、上層の気流に乗って町外れの方に向かって流れている。ゲストハウスは二階だてなので、もっと見晴らしの良い研究所に戻る。そして、まだ実験をしていた屁留源(仮)を誘って、しばらく研究所の上の階から野次馬。徐々に、音を立てずに、夜の町から消防車が集まってくる。写真も撮ったが、暗くてほとんど見えない。
翌日地元の新聞で調べると、どうやら3000平方メートルもある大きな洋服の倉庫が焼けたらしい。あの黒い煙は化繊だったのだろう。被害は10万ユーロ(1500万円)だという。
(2007.9.5 未明)
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