[新聞] The War as We Saw It--米兵の観点
The War as We Saw It
(NYTimes OpEd, August 19, 2007, Sunday)
By BUDDHIKA JAYAMAHA, WESLEY D. SMITH, JEREMY ROEBUCK, OMAR MORA, EDWARD SANDMEIER, YANCE T. GRAY AND JEREMY A. MURPHY
ここ数週間米国メディアでは、イラクへの増兵作戦が一定の軍事的成果をおさめている、という前向きの報道が目立っていた。しかし、この米兵達による新聞論説には、深い絶望感が漂っている。そして徐々に、こうした前線での絶望感はメディア全体に広がっている。いくら政治家がワシントンで旗振りをしても、こうした空気は、ぬぐえるものではない。
著者の下士官らによると、イラク軍や警察が率先して米兵へのテロ攻撃を手助けする、ということは日常茶飯事らしい。また、事態収拾を目指して米国が支援しているスンナ派の武装組織も、不安定でつかみ所がないという。何より、米軍の圧倒的兵力を前に軍事的には小康を得ていても、社会が大変不安定、それが一番の問題だという。一般市民が武装組織・軍隊・警察におびえて、安定した日常生活からは程遠い状態であるのが、一番の問題であり、メディアの前向き報道の見逃している穴だという。
いろいろな勢力の政策的武装援助は、長期的に大変危険なわけで(Bin Ladin、Saddam Husseinなどはそもそも米国の武装により力をつけた)、その過ちを際限なく繰り返しているアメリカは、馬鹿ではないかと思わざるを得ない。しかし、これは、大声で言ってはいけないことらしい 1。
1. ニュース関連のコメディー番組である、Daily Showの以下のセグメント参照。
0 件のコメント:
コメントを投稿