2007/07/12

[ドイツより] Das ist eine Wurst

研究所のゲストハウスで夕食に、ソーセージとペストソースのスパゲッティーを作っていたら、同じころにゲストハウスに入居したインド人の新院生が、それ何か?と聞いてきた。アメリカで育ったらもちろんだが、日本だって、ソーセージを知らないことなどまずあるまい。まあ、彼女らの国はほとんどvegetarianだというのもあるのだろうが、それにしても、ソーセージを知らないのか。これはね、昔からの作り方ではね、動物の腸をとって、味のついたひき肉をつめたもんなんだよ。

彼女ははるばるソーセージの本場ドイツまで来て、日本人ともアメリカ人ともつかない得体の知れない奴にソーセージについて説明を受けている。でも逆に、世界中のこと、妙に何でも知っているような育ち方というのが、実を言うと変なのではないかと感じもする。今回にしたってよく考えると、ソーセージはおろか、特にカルチャーショックのようなものはない。ソーセージ美味い、パン美味い、ビール美味い、ドイツ語の書類の山だヒョエ~。そんな程度。職場にしたって、[伝統的な]日本人のまじめな質実さを[伝統的な]アメリカのアカデミアの空気に重ねると、ちょうど今いるところになる。

僕自身が世界の浮き草ですれっからしの鈍感なのか、それともドイツがすでに世界的コスモポリス?の一部と化しているのか。どちらにしても、努めて異文化体験をすべきであろう。

1 件のコメント:

Mark Waterman さんのコメント...

なるほど、この不定冠詞の挿入は意味深。

MWW