2007/06/27

[ドイツより] 石炭をば早や積み果てつ



げに東に[渡る]今の我は、[この地]に航せし昔の我ならず、学問こそ猶心に飽き足らぬところも多かれ、浮世のうきふしをも知りたり、人の心の頼みがたきは言ふも更なり、われとわが心さへ変り易きをも悟り得たり。


...なんて別に僕は国費でのうのうと勉強しながら色事にいそしんでいたわけではないのですが、あまりにもドイツ渡航という節目がお気軽なので、我ながら流石にまずかろうとて、鷗外をば思い起こしたる所以也。



第一、学生の途中でドイツに飛ぶなんて、親は気でも触れたかと思っているらしい。ま、常識的な考えではあろう。しかし、彼らも大学院を出てまもなく日本を飛び出した無鉄砲夫婦だ、年とともに考えが堅くなるのか、特に父。それに、僕は無鉄砲のつもりはこれっぽっちもなく、勝算(論文を確実にあげる方策)はある。当初この計画を立案した頃は、今の研究室から出せる論文の本数に自信がなく、業績をあげる意味でも、MD/PhDを7年ではなく8年に延長することは、しごく理にかなっていた(MD/PhDは8年以上かかることが多い)。



とはいえまあ、お気軽にすぎることは認める。先週の終わりまで終日実験をしていたなんて、アホともいえる。昨日もちょっとやった。荷造りは一昨日になって漸く本腰に。

何故こんなに余裕なのか?本の山である下宿は、引き払わないことにしたのと、3週間するとまたすぐ、博士論文をdefendしに戻る。

まだアメリカの研究室からは大作一本(場合によってはさらにあと小品一本)を書きさしにしてあるが、間違いなく、これが目下の急題だ。



追、AmsterdamのSchipol空港では、次世代超巨大ジャンボジェットA380の2階出入り口対応の搭乗ゲートがいくつも用意してあった。

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