2007/04/22

[新聞] Virginia Tech

Weighing Cho's Heritage and Identity
by Robert Siegel
All Things Considered, April 18, 2007


VA Techは車で4,5時間。そう遠くはない。

Siegel氏曰く、諸外国のメディアは彼を「韓国人学生」と形容していて、分かっていない、と。彼は国籍こそ「韓国人」であれ、8歳からアメリカで育った、要するに「アメリカ人」である、と。彼の稚拙なマニフェストから聞こえてくるのは、決して韓国の病みではなく、アメリカ社会の陰だ、と。こういう見方が出来るアメリカ人(本当のintellectual)は最早少ないのではないか?

インド人の友人と夕食に行って、ちょうど似た話題になった。彼女はアジア系の多いMITの出だが、成績のふるわなかったpre-medの中国人友人が、アルコールを浴びて焼身自殺したという(やけどの感染症でなくなったそうだ)。「やっぱり、good Asian kidは行き詰まっても、自殺するもんだよね。」「いくらキチガイにしても、あれは、アメリカ的キチガイだよね。」

きっと彼の親は彼に対して、韓国流の、儒教的な刻苦勉励を促したのであろう。しかし、かたや学校などでアメリカ文化に染めぬかれた彼は、そういうのを受け止める底力もなければ、それを正統な方法でdeflectする社会的・伝統的すべも持ち合わせていなかったのではないか。スター主義のアメリカ文化に染め抜かれた彼には、社会の歯車たる凡人として生きる道もなければ、伝統的なフリョー道という道もなかったのだ。そしてすがった先は、もはやすっかり定番と化しているアメリカ的キチガイ道であった。

こう捉えれば、彼の抱えた苦悩はそのまま、今の日本の状況とピッタリ相似構図をなしている(ただし、日本ではそう簡単には銃器がてに入らないが)。上手く流れにのれる少数の優等生以外は、そういう社会の重圧を交わすことが出来ずにつぶされたり、その一部が下手に転べば、キチガイ沙汰を引き起こすことになりかねない。

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