[新聞] Bill Richardson, the dark horse
Neither Clinton, Nor Obama
By DAVID BROOKS
NY Times, March 4, 2007
民主党の大統領候補を決める予備選挙戦は現在、ObamaかClinton、どちらかがこけたらJohn Edwards、というのが常識的な予測だが、Brooks氏曰く、Bill Richardson氏が意外といいのではないか、と(Brooks氏はNY Timesお雇いの、保守系columnistである1)。
Richardson氏の一般認識は「the Hispanic candidate」である。テレビドラマのThe West Wing2でも、最後はHispanicの大統領が選出されたくらいだから、あながち無理とも言い切れない。また、民主党の大統領候補になれなくても、Obama以外の(白人の)候補が民主党の大統領候補となったら、Richardson氏が副大統領候補として指名される可能性はとても高いと言われる。
Richardson氏は大学を卒業して外務省にしばらく勤めたのち、New Mexico州北部選出の下院議員を14年つとめ、Clinton政権の国連大使・エネルギー相を歴任し、最近ではNew Mexico州知事をする傍ら北朝鮮・中東などで国際外交のピンチヒッターも行ってきた。Brooks氏がいうには、この経歴は世情にぴったりであり、また、南部出身(民主党は基本的には南部はダメ)、そして人口急増中のHispanicだということもメリットになるという。米国南部の黒人蔑視は根深く、よって、ある意味では黒人(Obama氏)よりも受容されやすい、と考える向きもある。(ちなみに表題は、差別的発言のつもりは全くなく、文字通りの意図だが、誤解を招きやすい?)
1. もちろんNY Timesは基本的には、進歩的である。また、Brooks氏は保守系columnistにしては、意見が穏当であると感じる。
2. この番組は大統領官邸(White House)の日々を描いて、大人気を博した。日本でも、衛星放送でやっていた(る?)らしい。「The liberals' wet dream(進歩派リベラルの淫夢)」と形容されるように、民主党の政権を描いており、立場も総じて米国両岸のリベラル主流に則ったものであった。ちなみに、米国の左派いんてれくちゅある層は東海岸北部と西海岸を主な拠点としているが、これを「the east coast and the left coast」と形容することがある。
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