2006/10/19

[実験屋日記]学会日記(2-2) Success and Respect

昨日懇親会で、夏にお世話になった先生と話すことができた。その人が心に刻んでいる言葉に、こんなのがあるという。

Scienceでsuccessfulであるためにはinterestingな仕事をしなければならない。しかしscienceでrespectedであるためにはimportantな仕事をしなければならない。

これは、有名なハンガリー人の脳科学者の言葉だというのだが、実に耳の痛い話ではある。実験屋としての生き残りをかけてinterestingな仕事をしようと最近励んでいるが、その仕事がimportantであるかについてを真剣に考えたことがあまりなかった。せいぜいが「important for my career」程度か。

口先で、「脳を理解するにあたって重要だ」と言うのは簡単であるが、そういうたぐいのhand wavingの裏にどれほどの熟慮・conviction・professionalismがあるかは、ことアメリカの学界においては?疑わしい。

Respectedな実験屋になるには、前提条件として、ある程度はsuccessfulでなければならないという事情も含め、難しいところである。

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